は行

バイザック

UNSF内の特務部隊アセモスが使用するLEVを戦闘用に強化・改造した機体。
ゼフィルスの研究成果による極秘技術が使われており、全体的に装甲の軽減・スラスターユニットの強化に伴う機動力の向上が図られている。
ボロゾフ用にチューンナップされた「バイザックS」は、逆に全身の装甲が厚く専用の刀型レーザーブレードを装備した攻撃力特化のタイプとなっている。その風貌はまるで戦国時代の鎧武者を連想させる。

【登場作品：Z.O.E2173～TESTAMENT】

はぐれラプター

元々はノクティス基地に所属していた無人型のラプター。
「マス・コントロールシステム」の影響により、ドロレスに懐いてしまった。真実を知り落ち込むドロレスを励ましたり、不可抗力でドロレスの膝枕（！）を体験して赤くなったりと、とても無人機とは思えない仕草を見せる。
火星軍と地球軍の戦闘に巻き込まれたスフィアを救出に向かった際、取り残されていたケティを守ろうとして壁になったため、至近距離からの砲撃を受けて機能停止してしまった。

【登場作品：Z.O.E～Dolores,i】

ハトール

イドロの残骸をベースに造られたOFの内の一体。
ドロレス（イシス）の代替機として開発され、「軌道エレベーター制圧作戦」において運用された。
花弁状の装甲を身に纏っており、攻撃・防御において使用する。また、機体の形状を変化させることで頭部と脚部に翼型のジェネレータが、肩から腕が出現。その外見は原型となったイドロを彷彿とさせるものがある。
ベクタートラップによる瞬間移動機能や、イシス（ドロレス）も持つ「スマッシュパドル」「バーストランス」も装備。
ソリス台地からシャトルで火星の大気圏を離脱、その後ダイモス・ステーションで待機している「アブ・シンベル」と合流してカタパルトを制圧。地球の静止衛星軌道上へと移動し、軌道エレベーターの破壊を行う予定であった。
蘇ったラダムがフレームランナーとして操縦する。
ドロレスの一撃でAIボールを破壊され、内在していた「ドロレス・ヘイズの悪霊」が滅びた後は軌道エレベーターを支えるためにメタトロンを使い果たし、ラダムと共に朽ちた。

ハトール（ハトホル）はエジプト神話における死者の守護神で、イシスと共に雌牛の角と太陽円盤を持つ女神とされる。
幸福・舞踊・音楽を司る存在。太陽神ラーの命により、全人類の抹殺のため地上に降り立つ。

【登場作品：Z.O.E～Dolores,i】

ハルターマルト

ゼフィルスが提唱した「メタトロン使用によるLEV」の一つ。
都市の制圧を目的として設計されており、火炎放射器を装備。通常のLEVの２～３倍の大きさだが、全身に組み込まれた補助脳によってパイロット１人でも複雑な操作が可能になっている。
「セルフバインダーシステム」に干渉し、制御する機能を持っている。

実は中身は拠点殲滅用大型OF「テンペスト」の盗作。
だが半球状の装甲を取り去って頭部を起こす第二形態への移行や、「空間振動波」「ウィスプメテオ」などの武装構造から見ても、ゼフィルスが外観だけでなく内部的なリサーチをも正確に行っていたことが伺える。

ハルターマルトとは、イスラム教における堕天使、ハルートとマルートを意味する。
罪の深さを測るための実験台として地上に降り、様々な罪を犯したあげくその罪により天国へ戻ることが出来なくなったとされる。

【登場作品：Z.O.E2173～TESTAMENT】

ハルターマルトⅡ

ハルターマルトにさらなる強化を施した機体。
球状のカバーパーツを取り去っているが、それでも高い耐久力・防御力を誇る。
「Ⅰ」と同様「セルフバインダーシステム」に干渉し、制御する機能を搭載している。

【登場作品：Z.O.E2173～TESTAMENT】

飛行船

酸素の希薄な火星においてはロケット推進だと効率が悪すぎるため、飛行船が主要の航空交通となっている。
飛行船ならペイロードは大きく、航続距離も長い。推進器は燃料電池駆動のプロップファンのモーターで必要充分。また、火星名物の強風も利用できる。

セベク隊が運用しているものは、内部にOFのメンテナンス施設を備えている他、調査用のトレーラーなども格納できる大型の飛行船である。

【登場作品：Z.O.E～Dolores,i】

飛行艇

テロリスト達が使っていたWIG（Wing In Ground Effect）クラフト。
航空機の離着陸時に見られる地面効果（地面に近い部分で揚力が増加する現象）を利用し、地上1～3mを飛行する。
それ故に平坦な地面の上でしか運用できず、実際には海上を飛行することになるため「海面効果艇」などと呼ばれる。
航空機と比較して翼面積をはるかに小さく、重量を大きくすることができる。船舶としては、海面上空を航行するため水の抵抗を受けず、省エネルギーかつ高速で航行が可能。しかし、荒れた海面における対耐性能や推進性能、運動性、安定性等に若干の問題がある。
推進機器にはターボプロップエンジンが使用されている。（これは酸素の希薄な火星においてはジェットエンジンが使い物にならないからである）

【登場作品：Z.O.E～Dolores,i】

ビックバイパー

連合宇宙軍で開発された新型LEVであり、ジェフティを降りたレオが新たに操縦する機体。
「OFの機動性能に近づける」というコンセプトで開発され、ゆえに飛行形態への変形機構が採用されることとなった。
このためフレーム構造が他のLEVと根本的に異なっており、LEVでありながらそのフォルムはOFに似たものとなっている。
そして運動性能、特に飛行形態時の加速力や旋回性能においてはOFと比べても引けを取らないものとなった。
サポートAIを搭載しているのも、他のLEVには見られない特徴。
飛行形態ではミサイル、ツインレーザー、リップルレーザー、マルチプルシステム、シールドなど多くの武装を持ち、人型形態では腕のブレード（マニュピレータも兼用）やガントレットも強力である。

連合宇宙軍においては「V2」（「VIC VIPER」の頭2文字に由来している）のコードネームで呼ばれている。
試作機として3機が生産され、その内の1号機及び2号機は連合軍の特務艦であるアトランティス号に配備された。
2174年の時点でレオが乗っている機体は、ジェフティのデータを元に開発された試作兵器を多数搭載した3号機、「ビックバイパー零（ぜろ）」である。

【登場作品：ANUBIS～Z.O.E】

ファースティ

テスタメントに搭載されている人工知能（AI）。
この時代には、こういった音声認識型の対話式OSは珍しくないが、彼（彼女？）ほど流暢に対応できるのは稀な存在。
通常のLEVに搭載されているプログラムよりも格段に高性能であり、戦闘に不慣れなケイジのサポートを行う。

実はボナパルトⅢ号にて機体を動かそうとした「ファースティ・シャトナー（＝ミオナ）」の「この人（ケイジ）を助けたい」という気持ちがテスタメントのメタトロン・コンピュータにトランスプランテーションされて生まれた「人格」。
精神レベルにおいてオリジナルである「ファースティ・シャトナー」と同一の存在である。

【登場作品：Z.O.E2173～TESTAMENT】

ファントマ

汎用性の高さにより、地球・火星圏を問わず広く運用されている軍事用LEV。
背部機動ユニットや各種オプションパーツ等の違いにより、宇宙戦用のS型、地上戦用のG型などの複数のタイプが存在する。
頭部のメインセンサークラスターと、脇腹にシフトしてレイアウトされ、クリアランスを確保したマニュピレータの取り付け位置が特徴。

ファントマはPhantom（＝幽霊）からの造語と思われる。

【登場作品：Z.O.E2167～IDORO、Z.O.E、Z.O.E～Dolores,i、Z.O.E2173～TESTAMENT】

ファントマⅡ

汎用性の高いファントマを改良した新型。従来型よりも出力・反応速度の向上、稼働時間の増加などが図られている。
複数を連結可能な降下用ポッドで地上に降下、より迅速な展開を行うことができる。

【登場作品：Z.O.E～Dolores,i、Z.O.E2173～TESTAMENT】

フューチャー号

ジェイムズ達がセントラルステーションに向かうために使用したシャトルロケット。
この時代には軌道エレベーターがあるため、一時期華々しく活躍したシャトルロケットは「旧世代の遺物」としての価値しかないらしい。

【登場作品：Z.O.E～Dolores,i】

ブレイド

BIS用戦闘車。
多くの物資を輸送できるように設計された輸送車でもあり、修理装置を搭載している。
装甲は厚いものの、装備は上部に装備されたビームキャノン１門のみで、第一線の戦闘に参加するには不向きである。
主にフィルが運用した。

ブレイドは英語で「刀」の意味。

【登場作品：Z.O.E2173～TESTAMENT】

ボナパルトⅢ号

ケイジとアレスがクルーとして働いていた火星の移民船。
表向きは火星への移民や物資を運ぶための輸送船とされているが、その実態はゼフィルスが地球で開発した兵器である「アニムス」シリーズを火星に持ち込むための密輸船であった。
それ故にゼフィルスへの復讐を果たそうとしていたアレスのイブリースの攻撃を受け撃沈されてしまう。

【登場作品：Z.O.E2173～TESTAMENT】