た行

ダイモス事件

2167年、バフラムの反地球派士官ラダム・レヴァンズにより引き起こされたテロ事件。
当時バフラムにて極秘開発中であったOF・イドロを強奪し、UNSFの火星駐留軍を襲撃の際、ダイモス・ステーションを巻き込んでの大惨事となった。
OFの存在が公のものとなり、この事件以降、地球と火星間の緊張が急激に高まることとなる。

ダイモス・ステーション

火星の第2衛星であるダイモスを改造して造られた宇宙港。
火星圏で唯一のウーレンベック・カタパルトを持ち、ダイモスの赤道上を取り巻くように射出用のシャッターが設置されている。
両極には宇宙船の入港口を持ち、居住用ブロックも存在する。火星と外部を結ぶ拠点として、重要度は極めて高い。

治安維持部隊

火星連合自治政府(UCGM)管轄の軍隊。
事実上はUNSFの下部組織であり、構成員がマーシャン主体であるとはいえその主導権は常に地球側が握っている。

特務部隊アセモス

UNSF内のゼフィルスの直属部隊。
エンダーに対する嫌悪感の強い人間が特に集められている。

デコイ

SSAへのエネルギー供給を瞬間強制的に行うことにより、「実体を持つ分身」を作り出す機能。
アンティリア襲撃におけるタイラントのロックオンレーザーを回避する手段として活用されたことからもわかる通り、敵のレーダーを撹乱するために用いられる。
ビックバイパーの持つオプションもこの機能を応用したものだが、「自機との同時攻撃も行える分身」を作り出していることからウィスプ・システムに近いものであるといえよう。

トランスプランテーション

メタトロン・コンピュータにおける「ダウンロード」。
プログラムとデータの区別がないメタトロン・コンピュータにおいては、通常のコンピュータのように「ファイル」という形でのコピーやペーストができない。
(演算結果をファイルに書き出すことは可能)
そのため特定のプロセス領域を別のマシンに移すには、移殖=トランスプランテーションという手段を用いる。
移殖元の素粒子構造パターンの指定領域を、移殖先の構造パターンの中に再構成するのだが、この再構成に必要なキーコードは、移殖元を分解しなくては手に入れることができない。よってファイルの「コピー」というよりは「移動」に近い。
この処理には、メタトロン・コンピュータ同士の回路の末端を接触させる必要がある。また、移殖したプロセス領域と移殖先との相性次第では拒絶反応も十分起こり得る。